1999 F1 World Champion Ship
Round6 Canada Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- フェラーリ勢、トップ
カナダグランプリの最初のフリー走行はエディ・アーバインとミハエル・
シューマッハのフェラーリ勢力が1、2番手を占めた。アーバインは何通
りかのシャシー・セットアップの試していたが、シューマッハの方はセッ
トアップの変更は行なっていなかった。フェラーリは、ブレーキに厳しい
このサーキットのために新しいブレーキ・ダクトを使用しているようだ。
- クルサード、3番手
マクラーレン・メルセデスのデビッド・クルサードは、このセッションで
3番手のタイムをマークした。彼はコース状況が良くなるのを待ってから
シャシー・セットアップにとりかかっていた。
一方のミカ・ハッキネンは、セッション終盤にハードプッシュしすぎて第
10ターンのブレーキング中にスピンオフし、サンド・トラップに突っ込
んでしまった。マシンはそのままグラベルに捕まってしまった。これによ
り、ハッキネンは13番手でこのセッションを終えることとなった。
- アレジ、好調
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、セッション序盤にはトップタ
イムをマークするものの、ホイール・ナットが外れないトラブルが発生し
時間を無駄にしてしまった。トラブルが解決した後再びコースに戻るが、
スピンを喫してしまった。しかしながら、このセッションで4番手のタイ
ムをマークした。
チームメイトのペドロ・ディニスは、第1コーナーでのブレーキング中に
コントロールを失いスピンを喫し、タイヤバリアに衝突。その時の衝撃で
フロントホイールが外れコーナー出口で止まってしまった。幸い、ディニ
スに怪我はないものの、マシン修復は午後のセッションには間に合わない
と見られる。
- ラルフ、5番手
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは、このセッショ
ンで5番手のタイムをマークするものの、油圧系のトラブルでセッション
の大部分を無駄にしてしまい、僅か8周しか走行できなかった。
アレックス・ザナルディの方もギアボックストラブルでストップし、3周
のみの走行となってしまった。
- その他
スチュワート・フォードのマシンにはトラブルはなく、ジョニー・ハーバー
トが8番手、ルーベンス・バリチェロが僅差で9番手となった。ただ、両
ドライバーともセッション中にブレーキの温度を気にしていた。
ジョーダン・無限ホンダの2人もブレーキのセットアップが思うようにい
かなかった。そのためかデーモン・ヒルは11番手。ハインツ・ハラルド・
フレンツェンは10番手だが、セッション序盤にリアサスペンションにト
ラブルが発生してしまった。
プロスト・プジョーのオリビエ・パニスは6番手だが、これはブレーキバ
ランスとエンジン・マッピングのセットアップが当たったようだ。ヤルノ・
トゥルーリの方は、マシンがオーバーステアになっており、セッション中に
スピンしてしまった。
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