1999 F1 World Champion Ship
Round6 Canada Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- シューマッハ、トップ
フェラーリのミハエル・シューマッハは、予選前のフリー走行でトップタ
イムをマーク。ライバルのデビッド・クルサードにコンマ2秒ほどの差を
つけた。マシンのセットアップは順調に進んでいるようで、今季初のポー
ルポジション獲得に意欲を見せている。
昨日のセッションでトップタイムをマークしたエディ・アーバインは4番
手となった。
チームは予選に向けて新しいエンジン048Bを投入することになってい
る。このエンジンは予選だけに用いられるとのこと。
- マクラーレン勢、伸び悩む
マクラーレン・メルセデスの両ドライバーは今シーズン初めてフェラーリ
とのギャップを埋められず、頭を悩ませている。デビッド・クルサードは、
チームメイトのハッキネンよりコンマ2秒ほど速く、このセッションでは
2番手。
一方のミカ・ハッキネンは、セッション終盤のタイムアタック中にシケイ
ンのブレーキングでコントロールを失い、スピン・アウトしてバリアに突っ
込んでしまった。マシンはリア・ウィングに若干のダメージを負っただけ
ですんだが、このセッションでは3番手となった。
- フレンツェン、5番手
ジョーダン無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、このセッ
ション5番手。彼はセッション序盤でタイムアタックを切り上げ、残り時
間はレースセットアップに専念したが、エンジンがパワー・ダウンを起こ
し、ミスファイアも発生してしまった。
デイモン・ヒルの方は、最多の40周を走行したものの12番手に沈んだ。
セッション序盤は良かったが、コースが暑くなるにつれてハンドリングが
悪化してしまったようだ。
- フィジケラ、6番手
ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラは6番手。車のセッ
トアップは決まっているものの、肝心のタイムが伴わないと苦笑いを浮か
べていた。
アレキサンダー・ブルツは、このセッションでは1セットのタイヤで走り
切ったが、マシンがスライドするとこぼしていた。結局、このセッション
では14番手に留まってしまった。
- その他
ミナルディ・フォードのルカ・バドエルは、セッション序盤でエンジンが
ブロー。ほとんど走行することが出来なかった。マルク・ヘネもセッショ
ン開始から5分でスピンしてしまったため、前半のセッションは満足に走
行できなかった。
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは、このセッショ
ンで8番手のタイムをマークしたものの、何度かコースから外れる場面が
見られた。また、アレッサンドロ・ザナルディの方は、ようやくとトラブ
ルフリーの走行ができ、11番手まで順位を上げてきた。
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