1999 F1 World Champion Ship
Round7 France Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- バリチェロ、トップタイム
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、ドライとウェット
が交錯する路面コンディションの下で行なわれた2回目のフリー走行でトッ
プタイムをマークした。予選でもこのコンディションが持続することを望
んでいるままだろう。
チームメイトのジョニー・ハーバートは11番手。こちらはレース用の
セットアップ調整に専念していたとのこと。
- マクラーレン勢、2番手、3番手
マクラーレン・メルセデスのデビッド・クルサードとミカ・ハッキネンの
2人は、このセッションでそれぞれ2番手、3番手のタイムをマーク。両
ドライバーともトラブル・フリーの走行で、各々21周を走行した。後半
のセッションはほとんどウェットだったが、この状況ではクルサードがダ
ントツに速かった。
- ラルフ・シューマッハ、4番手
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは、この日好調で
4番手のタイムをマークした。ラルフは何度かヒヤッとするコースアウト
をしていたが、マシンにはダメージはない。
前日好調だったアレッサンドロ・ザナルディは、このセッションでは9番
手とやや後退。トータルで27周を走行し、車のセットアップを煮詰めて
いた。
- アーバイン、5番手
フェラーリのエディ・アーバインは、最終シケインでスピンをしたが、ミ
ハエルよりも1つ上の5番手のタイムをマークした。このグランプリでの
フェラーリは、リアのボディワークが改良され、048Bの予選用エンジ
ンも搭載されており、戦闘力はアップしている。両ドライバーともこのセッ
ションでは昨日使用したタイヤを使っており、予選と決勝で使用するタイ
ヤの数を増やす作戦をとっているようだ。
チームメイトのミハエル・シューマッハは6番手。セッション中にグラベ
ルにはみ出してしまう場面も見られた。シューマッハはクルマをピットに
戻し、ダメージの有無をチェックすると共に、ラジエターの清掃を行なっ
た。
- フレンツェン、今朝も好調
ジョーダン無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは7番手。ク
ルマのセットアップは完全ではないものの、このコンディションにおいて
もバランスは良いようだ。
デイモン・ヒルは、昨日よりはハンドリングが改善されたものの、コース
・コンディションが目まぐるしく変わったことで適切なセットアップが見
つからず、このセッションでは8番手となった。
- その他
BARは、前夜にクルマのセットアップを大幅に変更したことが当たり、
リカルド・ツォンタが10番手、ジャック・ビルニューブが14番手と
なった。
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、スピンした際に1速ギアに入
れようとしてアクセルをふかし過ぎてしまい、オーバーレブ状態になって
しまった。この時エンジンとギアボックスの両方を壊してしまった。
ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラは、ヘアピンでジョー
ダンのマシンを避けようとしてスピンをしてしまった。彼はクルマのセッ
トアップには満足しているものの、予選でトップ10入りをするのはかな
り難しいと考えているようだ。
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