1999 F1 World Champion Ship
Round7 France Grand Prix
Qualifying Session Report
- バリチェロ、雨の予選を制する
スチュワート・フォードのルーベンス・バリチェロは、94年のスパで
初ポールを獲得した時と同じように、雨のマニクールを完璧な走りで征
し、ポールポジションを獲得した。マシンはドライセッティングのまま
でウィングを若干立てただけだという。
チームメイトのジョニー・ハーバートは、ピットでしばらく天候の回復
を待っていたため、上位進出の機会を失ってしまった。当初は12周を
走る予定だったが、電気系のトラブルが発生しTカーに乗り換え、その
後スピンしてグラベルに捕まってしまった。結局9番手で予選を終えた。
- アレジ、2番手
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、セッション開始早々にコー
スに飛び出し、嬉しいセカンドグリッドを獲得した。昨日のクラッシュ
の後でメカニックが徹夜でマシンを修復してくれたことに感謝していた。
しかし、セッション終盤にウェットのセットアップを試していた時にス
ピンオフし、グラベルでストールしてしまった。
ペドロ・ディニスは、ピットで待ち過ぎてしまい11番手のタイムをマー
クした後グラベルにコースアウトしてしまった。
- パニス、3番手
プロスト・プジョーのオリビエ・パニスは予選3番手の結果に満足気。
彼はチームの天気予報の専門家に天候が悪化することを伝えられ、早め
にウェットセットアップでアタックしたと言う。
チームメイトのヤルノ・トゥルーリは8番手に終った。
- クルサード、4番手
マクラーレン・メルセデスのデビッド・クルサードは、セッション開始
から40分も待ったにも関わらず4番手のタイムをマークした。コンデ
ィションが最悪の状態でのタイムを比較するとクルサードはダントツの
トップタイムをマークしていることになる。
一方のミカ・ハッキネンは、スピンしたマシンやイエロー・フラッグの
ためにアタックラップがことごとく失敗に終り、今季最悪の14番手と
なってしまった。
- フレンツェン、5番手
ジョーダン無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、セッショ
ン開始から35分経過した段階で初めてコースインし5番手のタイムを
マークした。彼はセッション序盤からもっとアタックしておけば良かっ
たと悔やむ。
デーモン・ヒルは、レースかーがエキゾーストの故障で出火してしまい、
アタックができなかった。スペアカーに乗り換えたものの、こちらのシャ
シーもエキゾーストが故障してしまい、満足なアタックができなかった。
結局18番手に沈んでしまった。
- ミハエル・シューマッハ、6番手
フェラーリのミハエル・シューマッハはセッション序盤に6番手のタイム
をマークしたが、コンディションは非常に危険だったと語っていた。レー
スではもっと状況が改善されることを期待している。
エディ・アーバインは、17番手と低迷。彼はこのセッションで3度もス
ピン。3度目のスピンでついにグラベルから抜け出せなくなってしまった。
彼曰く、アクアプレーンがひど過ぎるとのことだ。
- その他
ミナルディとアロウズのマシンは規定タイムをクリアできなかった。決勝
への出場が危ぶまれている。
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