1999 F1 World Champion Ship
Round8 British Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- ハッキネン、トップタイム
イギリスGPの最初のフリー走行で、マクラーレン・メルセデスのミカ・
ハッキネンがトップに立った。ハッキネンはこのセッションをトラブル
フリーで走り切った。しかし、先週の合同テストでマークしたタイムよ
り1秒2ほど遅いタイムなので、まだ余裕があるという状況。
一方のデビッド・クルサードの方は高速スピンを喫っし、グラベルに突っ
込んでしまった。幸い、車にもダメージがなく、なんとかグラベルから
は脱出したものの、トップからコンマ5秒遅れの5番手に終った。
- フェラーリ勢、2番手、3番手
フェラーリのエディ・アーバインは、このセッションで2番手のタイム
をマーク。チームメイトを上回った。ミハエル・シューマッハはセット
アップを煮詰める作業を中心に行ない3番手。
このセッションでは双方とも048Bエンジンが搭載されていたが、こ
れがそのまま使用されるのかは不明である。
- ラルフ、4番手
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは4番手。車に
は改良された空力パーツが装着されており、ラルフはドライバビリティ
が向上したと好印象を持っているようだ。
アレックス・ザナルディの方は、従来の空力パーツを使用しているため
かチームメイトから1秒3遅れの7番手。
- ビルニューブ、6番手
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブはこのセッション6
番手。車のセットアップも決まっているようで、満足げだった。
対するリカルド・ツォンタの方は、車のバランスを決めることができず
17番手と低迷。結局、先週の合同テスト時のセッティングに戻してし
まった。
- その他
ジョーダン無限ホンダのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、8番手。
しかしながら、新型の軽量ギアボックスとリアの空力部品の改良によっ
てパフォーマンスは向上していると強気。今回のレース後に引退かどう
かの決断をすることになっているデイモン・ヒルは11番手。あまりナー
バスにはなっていないようだ。
プロスト・プジョーのヤルノ・トゥルーリは、右下のリア・ウィッシュ
ボーンが壊れたまま、アビーの高速コーナーに突っ込んでしまい、高速
でスピンしながらグラベルを突っきり、タイヤバリアに突っ込むという
アクシデントに見まわれた。幸い、トゥルーリは無傷だったが、チーム
は急きょオリビエ・パニスをピットに呼び戻し、マシンのチェックを行
なった。
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