1999 F1 World Champion Ship
Round9 Austria Grand Prix
1st Half Free Practice Session Report
- マクラーレン勢、優位
前日、A1リンクには大雨が降ったものの、セッションが進むにつれて
路面状況は改善されていった。そんな中、マクラーレン・メルセデスの
デビッド・クルサードがこのセッションでトップタイムをマークした。
コースコンディションが変化していっても車のハンドリングには全く問
題ないとのこと。
ミカ・ハッキネンの方は3番手。こちらも車の状態には全く問題ないと
のこと。
- アーバイン、気合い充実
フェラーリのエディ・アーバインはこのセッションで2番手のタイムを
マークし、まずまずといったところ。セッション中にトップタイムをマー
クしそうな勢いで周回していたが、スピンを喫してしまった。マシンの
ダメージはない模様。
ミハエル・シューマッハの代役としてステアリングを握っているミカ・
サロの方も上々の滑り出し。アーバインからコンマ5秒遅れの6番手の
タイムをマークした。このセッションではマシンに慣れることに重点を
おいているようで、数多くの周回をこなしていた。
- ラルフ、4番手
ウィリアムズ・スーパーテックでは、前回のイギリスグランプリと同様
の空力パッケージを使用しているが、のラルフ・シューマッハがセッショ
ン4番手のタイムをマークした。ただ、コースコンディションが良くなっ
てくるとともにフロントタイヤのタレが気になるようだ。
アレッサンドロ・ザナルディにとっては初めてのA1リンクとなるため、
このセッションで最多周回となる26周を走行。コース習熟に努めてい
た。タイムの方は8番手とまずまず。
- フィジケラ、7番手
去年のポールシッター、ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィ
ジケラは、このセッションで7番手のタイムをマーク。先週モンツァで
行なわれた合同テストで空力面のモディファイを行なったようだが、そ
れがずばりと当たったようだ。
チームメイトのアレキサンダー・ブルツは、母国のレースながら11番
手と出遅れた。それでも、トラブルは出ていないので表情は明るい。
- その他
BARスーパーテックのリカルド・ツォンタは9番手のタイムをマーク。
ジャック・ビルニューブも13番手に食い込み、コースとマシンの相性
の良さが目立っていた。
アロウズのペドロ・デ・ラ・ロサはエンジントラブルが発生。午後まで
には新しいエンジンに積み替える予定。
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは、ホイール・ナットがスタッ
クしてしまい、アップライトごと交換してチェックしなければならなく
なってしまった。そのため僅か7週の走行しか出来なかった。
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