1999 F1 World Champion Ship
Round9 Austria Grand Prix
1st Free Practice Session Report
- ヒル、トップタイム
ジョーダン無限ホンダのデイモン・ヒルは、2回目のフリー走行におい
て、何度かコースアウトを演じながらもトップタイムを叩きだし、周囲
を驚かせた。車のセットアップも問題なく、明日の予選も期待がもてそ
う。
チームメイトのハインツ・ハラルド・フレンツェンは、セッション終了
20分前にギアボックストラブルが発生。ピットの真正面で車を止めて
しまい、タイムシートでワン・ツーを飾ることは出来なかった。
- マクラーレン勢、2番手、3番手
マクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネンとデビッド・クルサード
はこのセッションで3番手、4番手。2台ともトラブルフリーでの走行
で、タイヤテストとセットアップの煮詰める作業をこなしていた。
ハッキネンの方は、途中でスピンを喫したものの、セットアップには満
足している。クルサードもハッキネンと遜色のないタイムを記録してい
ることで、気を良くしているようだ。
- ツォンタ、4番手
BARスーパーテックのリカルド・ツォンタは4番手のタイムに目を輝
かせていた。チームメイトのジャック・ビルニューブは8番手。自己ベ
ストを刻んでいたラップでトラフィックに捕まってしまい、アタックが
不発に終ってしまったことを悔やんでいた。
- アレジ、5番手
ザウバー・ペトロナスのジャン・アレジは5番手のタイムに満足顔。1
日を通じて同じタイヤを使用しての結果だけにセットアップも順調に進
んでいるようだ。
チームメイトのペドロ・ディニスも7番手と健闘。しかし、フレッシュ
タイヤを使用してもタイムが上がらなかったことに首を傾げていた。
- その他
フェラーリの2台はアーバインが9番手、サロが16番手。アーバイン
は終始同じタイヤを使用してセットアップを煮詰めていたようだ。サロ
はいくつかのセットアップを試してみたものの、最後には高速コーナー
でスピンし、グラベルに捕まってしまった。
アロウズの2台は散々。高木虎之介はエンジンがブローし、リアタイヤ
がオイルまみれになってしまったためスピンアウトしてしまった。早々
にセッションを終えることになった。ペドロ・デ・ラ・ロサは、エンジ
ン交換が間に合わず、セッション序盤の30分を無駄にしてしまった。
ベネトン・プレイライフのアレキサンダー・ブルツは、スピンを喫し、
バリアでノーズを破損してしまった。ジャンカルロ・フィジケラも同じ
くスピンしたが、何とか立て直した。しかし、ウィングとアンダートレ
イを破損してしまった。
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