1999 F1 World Champion Ship
Round9 Austria Grand Prix
2nd Free Practice Session Report
- マクラーレン勢、トップタイム
3回目と4回目のフリー走行において、マクラーレン・メルセデスの
デビッド・クルサードとミカ・ハッキネンがトップ2を占めた。2人
は共に予選仕様で走行を行ない、クルサードはハッキネンをコンマ05
秒上回ってトップとなった。
マシンの方はトラブルフリーで、午後の予選セッションには万全の体
制で望むといったところか。
- アーバイン、3番手
フェラーリのエディ・アーバインは、セッションの終盤になってマク
ラーレン勢にコンマ1秒強に迫るタイムをマーク。何とか予選に希望
をつなげた。
一方、ミカ・サロは9番手。アーバインからは1秒遅れだが、フェラー
リでの初戦をなんとか無難にこなしているといった感じ。
- ハーバート、4番手
スチュワート・フォードのジョニー・ハーバートは、セッション序盤に
ベストラップを記録し、それを最後まで守り通した。このセッションで
4番手となるタイムをマークしたが、これは最新型であるシリーズ3の
フォード・エンジンが功を奏したもののようだ。
ルーベンス・バリチェロは、チームメイトからコンマ5秒遅れの7番手。
バリチェロもシリーズ3エンジンを使用しているが、フィーリングが合
わないようで、旧型のシリーズ2エンジンに戻したいとこぼしていた。
- フィジケラ、5番手
ベネトン・プレイライフのジャンカルロ・フィジケラは、このセッショ
ンで3回もハイスピードによるスピンを喫し、貴重な走行時間を失った
ものの、5番手のタイムをマークした。コースアウトの原因はダウンフォー
スを減らしたためのようだが、タイムアップのための手段がこれしか残
されていないとフィジケラは不満気。
ここが地元となるアレキサンダー・ブルツは13番手のタイムをマーク
するのが精いっぱい。マシンは依然としてアンダーステアが酷いようで、
スピンをする場面が見られた。
- その他
プロスト・プジョーのヤルノ・トゥルーリは、徹夜のマシン改修が功を
奏したようで、10番手のタイムをマーク。本人も満足そうだった。チー
ムメイトのオリビエ・パニスの方はグリップ不足を訴え15番手止まり。
ウィリアムズ・スーパーテックのラルフ・シューマッハは、本人も納得
の8番手。アレックス・ザナルディの方が、依然としてマシンと格闘中
で2回のコースアウトを喫してしまい17番手と沈んだ。
BAR・スーパーテックのジャック・ビルニューブとリカルド・ゾンダ
は、11番手と16番手。マシンバランスが昨日のフリー走行ほど良く
ないようで、2人とも渋い顔であった。
Copyright (c) Masatsune Wake (1999), wake@yk.rim.or.jp